シリーズ地域医療研修Vol.3 〜まとめ振り返り〜

厚岸での地域研修もあっという間に終わってしまいました。
雄大な自然に囲まれて生活し、何を食べても美味しかったです。
有り難いことに上級医の先生方にも可愛がっていただけ、非常に学びが多く、心穏やかに過ごせた4週間でした。

野生のエゾシカと記念撮影
湿原のカヌーツアー(おすすめ)

備忘録も兼ねまして、地域研修で学んだことを完結にまとめます。

本州とは全く異なる北海道の規模感
最寄りの基幹病院まで救急車で最低1時間はかかります。陸の孤島とはこのこと。
地域の特養への往診、保育園への健診、ワクチン接種などを包括的な介入も求められます。

地域特有の疾患
エキノコックス、クリプトスポリジウムなどを既往も含めて稀に経験することがあります。
ノロウイルスはほとんどいない。

限りある医療設備で適切な判断が求められる現場
採血、心電図、X線画像、CT画像、エコー画像で、帰宅可能か、入院か、転院搬送かを判断する必要がありました。MRI、手術、心カテなどは転院が必要です。救急隊との連携も重要です。

ベテランの先生方がほとんどで、熟練の経験に基づき、必要最小限の検査で適切なアセスメント行っていく診療は圧巻でした。

研修医あるあるだと思うのですが、自分も含めて何かとオーバートリアージで検査をオーダーしがちですよね(見逃し予防や上級医へ報告する観点で重要ではある)。
ワンピースの世界一の大剣豪ミホークを思い出しました。共感していただける方いますか?

ONE PIECE〜ひとつなぎの大秘宝〜 第51話 ”ロロノア・ゾロ海に散る” より 

非常に充実した研修でした。お世話になった全ての厚岸の皆様に感謝の限りです。
まだ道は長いですが、今回学ばせていただいたことを忘れずに、今後も精進いたします。

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