血液内科とは

 血液内科では、その名の通り血液に関する病気(疾患)を扱います。ひとくちに血液といっても、血液中には様々な種類の細胞(血球)やタンパク質が存在しています。体中に酸素を運ぶ役割をする赤血球、細菌やウイルスなどの外敵から体を守る白血球、出血を止める働きをする血小板や凝固因子など、生命の維持に重要な役割を担っている細胞やタンパク質ばかりです。

 血液の疾患は、これらの細胞やタンパク質の数や働きに問題が生じてしまうことで私たちの体に不調をきたします。例えば、貧血は赤血球の消費の亢進や産生の低下が原因で、赤血球の数が低下してしまう状態のことをいいます。また、白血球という病気は、骨髄という血球の産生工場で未熟な血球が無秩序に増加してしまうことで起こります。

 血液内科医は、上記のような疾患を対象に飲み薬や点滴などの薬物治療を中心にして治療していきます。難解なイメージを持たれることが多い血液内科ですが、このサイトを通して少しずつ紐解いていきましょう。

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